デザインコンペ

2020東京オリンピックのエンブレムの件で、世間をお騒がせした、意匠権ですが、

一般の人から見れば、少し縁の遠い話ですよね。しかし、今回の件でデザイナーの

イメージがかなり落ちたのではないでしょうか。

我々サイン業界でも、サインとデザインは切っても切れない関係にあります。

お客様の要望や当社のノウハウにより検討を重ね、デザインをする訳であります。

物を作るよりデザインの方が手間も時間もセンスも様々な要素が必要となります。

デザイン事務所はそれを商いとしている訳ですから、契約を交わしエンドユーザーは

対価を支払う事となります。

しかし、サイン業界ではデザインに費用を支払うと言うあたりまえの事が通用しない場合

があります。殆どのお客様は原稿料やデザイン料という形で料金をお支払い頂きますが、

癖が悪いのがデザインコンペです(今回のオリンピックもそこが問題です)

まず、コンペなのでデザイン料の費用の請求はそもそも出来ません。夢や希望をもって、

企業や個人が参加する訳ですよね。それで、審査員の評価によって受賞作品が決まる

のです。決まったからにはそれで行く訳です。勿論、完全オープンで公表しなければなりません。

工事の入札でもそうですよね。参加した全ての社名・入札額、完全公表です。

だから、デザインをした人だって、工事の入札に参加した人だって、総括ができるのです。

こんな素晴らしいデザインであれば、しようがないなぁとか、この金額では太刀打ち出来ないなぁとか。

今回のオリンピックエンブレムの最大の問題は、決まったデザインが後から変更されている点です。

絶対の起きてはならない事です。全体のバランスとか色合いの若干の補正は仕方がありませんが、

全く違った物になっていますよね。ありきだったと言われても言い逃れはできません。

そんな事を国がやっていては、民間企業に示しがつきません。

今は殆ど無くなってはいますが、見積もりと設計、デザインを依頼して、その原稿を横流しして、

「これと同じものいくらで出来ますか?」なんて言う担当者もいます。

一番手間の掛かる物をやらない訳ですから幾らでも安く出来るのです。

それで、安く発注した担当者が評価される??様です(笑)

デザインを盗用された企業は泣き寝入りです。

今回の件で国民の目もデザインについてキチンとしなければならないという厳しい目に

変わったと思います。

我々も襟を正して頑張って行きたいと思います。

※オリンピックのエンブレムは国民誰でも納得できる人の一本釣りの方がスムーズに行く

 と思いますが。例:北野武、片岡鶴太郎、コシノジュンコ

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はとバス

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